セッティング
ちょこちょことパーツを変更していますが、ほとんど純正品でそのまま乗れました。
幅の狭いハンドルは苦手だけど、曲げ角度が絶妙なおかげで違和感なく乗れるし、しっかりと体を動かす現代の乗り方に見事に合っていると思います。ライズ低め＝ストレートに近いハンドルバー+長めのステムのセッティングも、フロントタイヤのダイレクト感があって良いですね。まぁ、ハンドル位置は完全に好みが分かれるので、じっくり乗りながらベストポジションを探してもらえればと思います。ハンドルは是非じっくりと使い込んで欲しいですけどね。
フロントフォークもフレームに負けずガシっとした作りで、急な下りでもフォークがブヨブヨすることが無くコントロール性は良好。前輪を障害物にひっかけたハンガーの状態での安定感や、そこから飛び出す時に「ライダーの力を逃がさない＆タイヤを確実につぶす」という特性は確実にライディングをサポートしてくれます。
いち早く2ピースタイプのクランク『BB30』を採用したのもこのCleep。「IsisのB.B.でもどれだけネジれて力が逃げていたか？」を痛感させられるリジッドな感触は、このフレームの特性をさらに強調してますね。
クランクの長さを変更できないので、小柄なライダーさんにはちょっとキツいかな？と思うけど、身長170cm〜のライダーさんであれば基本的に大きなパーツ変更なしでそのまま乗ってもらえると思います。

ハブとかクランクとかフロントフォークとか…、特殊なサイズのパーツが多すぎて後々が心配…という方も少なくないと思いますが、例えばハブは通常のフレームに取り付けるためのシャフトが用意されているし、補修用のパーツもしっかりと用意されてます。
「硬さ」を求める副産物である強度・耐久性は並では無いので、どのパーツも簡単に壊れるという事は考えにくいし、長期間安心して使ってもらえると思います。

テストバイクはロングを選びましたが、ショート/ミディアム/ロングでサイズ・B.B.高さはそれほど変わらないので、「どちらかと言えばブンブン回すのが軽い方が良い」「強いて言えば、ステアケースに上りやすいのが良いなぁ」という感じでサイズを選んでもらえればと思います。

硬さがもたらすメリット…、上級者さんはもちろんですが、中級者さんにもオススメしたいバイクです。硬さがもたらす安定感とタイヤのダイレクト感、確実な上達につながる一台だと思うので。