段差から飛び降りた時、ある程度の距離を跳んでピンポイントで止まりたい時、硬さのおかげでバイクが変に揺れない＝おかげでピタっと止まる。。。開発者が求めた特性がしっかりと形になってるなと感じます。
例えば、ダニパラで飛べる高さを伸ばしたい！と練習中のライダーさんにとって、ダニエルが安定すれば、バイクの挙動や身体の使い方にしっかりと神経を使えます。これからトライアルを…という初心者さんにとっても、バイク自体がバランスを崩すという事が少ないため(ホイールが正常に組まれてるのが大前提ですが…)、バランスの崩れを察知しやすく、「どの位バランスが崩れたら、どういう動きで修正すれば良い」という感覚をつかみやすいでしょう。
BBが高すぎないので基本姿勢が前傾しすぎないのも好印象◎初心〜初級者さんには調度良いですね。
中級者さんだと、「身体を使って…というよりは、ペダル踏んでバイクをしならせて、とにかく楽に乗りたい」というライダーさんには向かないけど、「タイヤ重視！身体の動き重視!!」というライダーさんは、硬さの恩恵を存分に感じてもらえると思います。

純正のハンドルは曲げがキツ目のデザインで、純正のステムはややハンドルが近めのポジション。
ハンドル位置が近めだと一層前傾しにくいし、ハンドルバーの曲げがキツければ脇が締まってバランスもとりやすいし、身長180cm〜という大柄な方でなければ、初心〜初級者さんには純正のポジションで問題なく乗ってもらえると思います。

純正ポジションのまま、ハンドルを少し前倒しにしたりと色々試しながら乗ったけど、「ハンドルの曲げ角度はコレじゃないと嫌」とか「ハンドルもうちょっと遠く・低くが良い」とか、「175mmのクランクは踏めない」とか、個人的なワガママ仕様で少しパーツを変更しました。
まだ少しハンドルバーは近いかな？と思うけど、「振り回す楽しさ」を損なうのはモッタイ無いので、このセッティングで完成としました。
個人的にじっくり乗るなら、前後リムをサンディングして、ブレーキシューが磨り減ったら好みの物に交換。ペダルのシャフトにガタが出たら、もう少し薄いペダルに交換する位ですかね。

フロントフォークはガッチリしていて、突き出し等のテクニックでも力が逃げず、強度・耐久性も期待出来る造り。
安物ではないBBとか、 KMCの最強チェーンとか、しっかりしたクランクとか(純正品もTRIALTECHと出所は同じ)、必要十分なノッチ数のフリーギアとか…、基本スペックは上々。スプリング式のチェーンテンショナーが着いてるのが個人的にはすごく嬉しいですね。
シングルウォールのリムも必要にして十分な剛性を感じるし、MAXXISのタイヤも特に不具合は無いし（ペラっとしたサイドウォールが、硬いフレームと有ってるかなと）、 価格から考えると、総じて良く出来たバイクだと思います。