もう一台の究極。
寺井一希が2015シーズン用のバイクを選ぶ時、CLEANのX1と同時に試乗を行ったのがこのバイク。
双方捨てがたし。散々迷ったあげく、「ライディングを更に向上させるためのポテンシャルはこのCleepの方が高い。でも、そこまで器用な方じゃないし、世界戦までの短い期間で乗りこなせるかどうかわからない。リスクは減らせるだけ減らしたい…」という事でX1を選びましたが、最後まで後ろ髪を引かれてた様子でした。。
「コンペでベストを尽くす為に必要な要素」は限られているし、それらの要素を高い次元に持って行くと、結局似た様なバイクになるのは当然。
・ガシっとしたフレームがもたらす安定感…。・ダニエル状態での安定感はもちろんですが、大きく跳んだ後の着地の安定感や、ただスタンディングしてるだけでも感じる圧倒的なバランスの崩れにくさ。
・それでいて、ペダルを踏み込んだ時の横方向の反発も、下にペダルを押し込んだ時(プッシュした時)の縦方向の反発も強い。
・数値以上にコンパクトに感じる車体と軽い取り回しと、ライダーの力が損なわれずにダイレクトにアクションに繋がる感覚。
2台とも結構似てるんですが(まぁ、作ってる工場が一緒なだけじゃなくて、CREWKERZが全面的にCLEANを応援してるので当然かもしれませんが…),2台の一番の違いは【反発】ですね。
X1は反応が返ってくるのが早く、反発も速い。一度踏み加減とタイミングを覚えたら、深く考えずにその通りに乗ればオイシイ所をしっかりと使えます。「ワンパターンで全てOK」と言えますね。
対してCLEEP。横にも縦にも、「踏んだら踏んだだけ強く返ってくる」という印象で、「このバイク、どこまで跳べるんだろう?」と、もう単純にワクワクします。乗りこなす楽しさと、乗りこなせた時にどれだけライディングが変わるのか?という好奇心や挑戦…。「ポテンシャルが高い」というか「オモシロそう」というか、とにかく魅力的です。