トライアルxストリートの乗り方をするなら、Inspiredのフレームで決まり！…だと思ってました。個人的な好みを優先するなら、どうしてもトライルの比率が高くなるので、個人的ベストはONZAのZOOT Proかなと。トライアルもストリートも…と欲張るなら、このくらいの妥協点で文句ないなと、そう思ってました。
けど、このバイクに乗って完全に変わりましたね。ホイールベースが短い事でストリートのテクニックでもブンブン振り回せるし、重量の軽さのおかげでトライアルのテクニックにおいても振り回しやすさは同様です。重量が軽い事で、振り回す時の初動の軽さがあり、回転を止める時もシタっときれいに止まる感覚があるし、トライアルのテクニックで段差に上る時にも、やっぱり重量の軽さが活きてきます。「重量は軽ければ良いってもんじゃない」という持論はゆるがないけど、何にしても「適度」という目安はあるので、このバイクに乗って改めて考えると、Inspiredはちょっとリア周りが重かったなと、改めて思う次第です。
車銃が軽く、力でごまかせるので、このバイクのハンドル位置でも快適にトライアルが出来るのも魅力♪フレームは縦方向にはガチっと硬いけど、横方向にはそこそこしなるので、ぺダリングに対してしっかりとハネて、トライアルの乗り方をサポートしてくれます。
何より気にいったのは「バランス」。ハンドル位置やパーツ選びの全てがツボにはまったおかげですが、バイク自体の重量バランスが非常に良く、あらゆる動作に違和感やストレスがありません。また、大きく飛んで…とか、飛びながらひねって着地した時に、常に体がバイクの中心に戻るのが素敵すぎます。動いた後に、特に意識しなくても体がバイクの中心に戻る＝バランスが崩れにくい…という感覚。ライアン・リーチみたいに、色んな技をつなげて遊ぶというスタイルや、ストリートとトライアルのテクニックを混ぜたルーティンに挑戦…という時に大きなメリットになります。