GU 26 |
2014/12/02 |
実測値 WB:1,100mm B.B.:+87mm 重量:8.75kg |
ECHO社がGUブランドを立ち上げた頃はKOXXのVincoを真似たB.B.位置高めのフレームを展開するというコンセプトだったのですが、時を経て「コンペ志向のフレームを展開する」というコンセプトに行き着きました。(このフレーム、個人的にはどう考えても中級者さん向けの特訓バイクなのですが…。 ) ECHOも十分コンペで使えるバイク&フレームではありますが、GUにおいては【硬さ】と【しなり】のバランスを大きく変更して作りこんでる様子。ECHO のTiの様に細かな動きでヒョイヒョイと動く様な柔らかさ/しなやかさでは無く、「基本はある程度シャキっと、ペダルを踏んだらしっかり反応。特に強いペダリングに対してもフレームがヨレて負けることなくしっかりと強いハネを返す」という印象です。ダニエル状態でのフレームのヨレにくさひとつとっても、ECHOとの違いを感じますね。 まぁ、 B.B.位置も高いし、ホイールベースも今では「長め」と評するのが良い数値。ジオメトリー(設計数値)自体が大きく異なるので一概に比較はできないですけどね。 例えば、究極のハンガー状態から後輪を持ち上げる!とか、目いっぱい前に飛んで前輪をブッ刺してから後輪に入れ替え…というテクニックを考えればホイールベースは長すぎない方が良い。最近どのメーカーもトップモデルのホイールベースを短くしてるのはこの辺が理由。 |
でも、ホイールベースが長いことのメリットも確かにあります。前輪をぶち当ててのステアケースが快適だったり、60cmくらいの段差に前輪を置いた時も、わずか数cmの差ではあるけどホイールベースが長い分姿勢に余裕があると感じます。B.B.が高い割には前輪が浮いてくるのが速過ぎないのも長さのおかげかな?と思います。ウィリージャンプの踏切りのタイミングがわかりやすいのは良いですね。 |
B.B.が高いので初心者〜初級者さんにはオススメしにくいですが、ガッツリ練習中の中級者さん、「B.B.高くてホイールベース長いのが良い!」という上級者さんにはオススメの1台です。 ポジション&セッティング |
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タイヤはテストの都合でVeeRubberを履いてますが、フレームのマイルドなハネのスピードとタイヤの速いハネが合って無いと感じます。個人的にこのフレームに乗るなら、もうすこしドシっとしてハネが速過ぎないタイヤを使いたいですね。
それにしても…。 アップB.B.は単純なダニエル状態をキープするのは簡単だし、力が要らないから身体も楽だけど、実はピンポイントでのダニエルのコントロールは難しくなるんじゃないか?と、このバイクに乗って改めて考えさせられました。 シンプルな分奥が深いです。トライアル。 |