「うっわ、何コレ?こぉれなら20インチでもいいや」 … 守上大輔
ダイスケの第一声が全てだと思います。実際計ってみると+65mmと高すぎないBB位置。おかげでピーキーさが気にならず、ペダルをしっかり踏み込んで飛ぶ時に前輪がスカっと持ち上がる事がなく、前輪を振り上げる力&ハンドルをひっぱる力をしっかりと飛ぶ事に使えてるなという実感があります。+80mmの標準的なBB位置では、どうしたって前輪が『スカっ』と浮く感覚があるし、前輪を持ち上げる力というか、バイクを立ち上げる力はあんまり使えてる実感がなくて…、結局下半身のバネ重視で飛ばないといけないので、20インチ独特の乗り方と、それなり以上に速く動ける身体能力が求められます。
このフレームはピーキーさがなく、26インチの乗り方をそのまま20インチに持ち込めるし、「しっかりと体が動く様に練習中!」というライダーさんにも扱いやすいですね。
また、特筆すべきは「しなり」。Inpulse-R20の様な強烈無比なハネ方ではないけど、「何でこんな普通の形したフレームがこんなに跳ぶの?」と不思議に思う位、ペダルを踏み込んでやると、ややゆっくりとした大きなハネが返ってきます。R20/R26程ではないけど、ハネの津強さは尋常ではないレベルですね。
また、この「ハネ」が速すぎないのもまた、26インチ乗りには扱いやすいと感じるし、どんどん上手くなってる途中だけど、まだ体がしっかりと動かない!という段階の中級者さんでもしっかりとその恩恵を感じてもらえると思います。
定番の+80mmに比べるとわずか15mmの差ですが、BBが少し低い事で極端なピーキーさがなく、前輪を持ち上げる動作をはじめ、バイクの挙動の間隔がつかみやすいのもまた、初級〜中級者さんにオススメしやすい大きな要素です。「高いBBにはどうにもなじめない…」というオールドスクールな上級者の方や、「26インチの間隔で20インチに乗りたい」という上級者さんにも胸を張ってオススメ出来るフレームです。