でも、ライダーの技術の進歩やそれぞれのライダーのスタイルが研ぎ澄まされる中で、「フレームのしなりを利用して跳ぶ」という考え方がヨーロッパのライダーの中にも根付いてきました。でも、日本と大きく違うのは「タテ方向にはしなって良し、でも横方向にはカタく！」という部分。日本的な乗り方をするなら、ペダルを踏み込んだ力でフレームを横方向にしならせるのが王道。ヨーロッパ流で行くと、「BBが横方向にブレない方が、ペダリングの力が逃げないからより遠くに飛べる」となります。
［タテにはそこそこ柔らかく、ペダリングの力はまっすぐ前に！］という思想をカタチにしたのがこのHydroxx20、かなり高いレベルで実現してるなと感じます。平地でグイグイとペダルをこいだら、バイクの進み方にビックリ(＿□＿;)します。

今までの「ペダルを踏み込んでフレームをしならせて･･･」という乗り方をするとイマイチ言う事を聞きません。でも、ある程度身体で乗れるライダーさんなら、身体のバネで跳びながら、少しだけペダルを踏んで力をためてポン♪と開放してやれば、これまで無かったくらい楽チンに飛んでくれます。
「ペダルを踏んづける力を少なく、その分軽く大きく身体を動かす」という乗り方。ホント、新感覚です。

若いライダーさんがヨーロッパ系の乗り方を覚えるのに向いているのは当然、「もう若くないから･･･」というライダーさんにとっても、ちょっとガンバって「身体を動かす！」という意識で乗っていれば、思った以上に軽い乗り方が出来ると思います。

基本的デザイン
　 BBが上がったり後ろに下がったりしていないオーソドックスなデザインなので、「パラレル」などの基本技の練習もOK。リア回りはかなりカタい印象ですが、前回りが柔らか目なおかげで、「ペダルを漕いでタメを作る」という動作も「出来てるのか出来てないのか？」が自分でしっかりとわかります。

また、今時流行りのアップBBのバイクは、ペダルをこぐ時にちょっとでもタイミングを外すと、フロントホイールが「スコンっ」と持ち上がり過ぎるなんて事も多々あります。BBがあがってないからこそ、マイルドに「ペダルをこぐ」事をコントロール出来るというのも大きなメリットですね。