2014/10/28 |
実測値 WB:1,024mm BBup:100mm |
長い事のスバラしさ。 |
そんな時代にあってKOXXが最後にロングサイズをプロデュースしたのは、このフレームがビンス=Vincent Hermenceの為のモデルだから。彼は26inに乗ってるイメージが強いけど、
若い頃は「20/26の両方でチャンプを獲りたい!」と口にしていたし、多くのバリエーションを作った○○SKYの頃、20inのリムブレーキモデル「ホワイト・スカイ」の開発を行っていたりと、20inに乗るのも好きなライダーです。2012年シーズンは突然20inに転向、1シーズンを戦った経験から「自身の求めるベストの20in」として開発したのがこのモデル。 26inに近い感覚で乗れる事、ピーキーすぎない事など、ひと乗りすればこのフレームに込められた諸々の意図がよくわかります。 一般的なジオメトリーの20inのフレームはウィリージャンプに難しいペダリングを強要されます。ペダルを踏み込むのと足で踏み切るタイミングを合わせること、ジャストなタイミングで強く踏み切る事、これがなかなかに難しいので「ウィリージャンプが身につかない!」というライダーさんは実際に多いです。GDRが「体格が許す限り、最初は24-26inから始めましょ」と提案するのもこれが大きな理由の一つ。でも、このフレームくらいマイルドであれば踏切のタイミングがわかりやすく、ウィリージャンプの習得がスムーズだと思います。 ホイールベースが長い事で単純に安定感も増すし、たった3cm程度の長いだけでも段差に上る時の体の動きの自由度・姿勢が楽であること・タイミングのつかみやすさなどなど、アドバンテージは非常に大きいと感じます。 ハンドル位置を遠くセット出来る事でダニエルの安定感がよく、力任せで乗らない正しい技術を身に着けるのにも役立つと思います。 中〜上級者さんが乗る事を考えても、ホイールベースが短いフレームに比べてハンガー状態でバイクが立ちすぎない事、大きく飛んで前輪から刺す時のアドバンテージ、ハンドル位置を遠く=マニューバスペースを広く確保できる事のメリット…。長いホイールベースの魅力はなかなかに捨てがたいですね。 |
ホイールベースが長いおかげで、150mmx30°のステムで程よくハンドル位置遠めのポジション。さらにマニューバスペースを広くしたいというのであれば、より長いステムを取り付けてやれば26inと同等のマニュースペースで乗る事が出来ると思います。「ハンドルを引っ張る力を飛ぶ事に活かす」というのは小柄な日本人の特権だと思うので、ぜひ遠めのハンドル位置で乗ってみてほしいですね。 |
で、あるなら。バイクの先端部分に重たいディスクブレーキとディスク用のハブを取り付けるのはナンセンス。帳尻あわせにあちこち軽量化してバイクがヨレヨレするのはもっとナンセンスだと思います。 |