柔らかさ...

　「とにかく硬く」これが多くのブランドが求める現代のトライアルバイクのコンセプト。確かに、フレームが硬いとバランスは崩れにくいし、何よりライダーが入力した力をフレームが“ウニョ”っと変形する事で逃がす事無く、確実に前に・上に跳ぶための力として伝えるという面では、硬いフレームは優れています。
でも、フレームの『しなり』とハネを上手く使えば、大きく飛べたり、楽に走れたりするのも事実。NEONが『しなり』やハネを意識してたかどうかはわかりませんが、事実このフレームはとにかく柔らかく仕上がってます。
ペダルをしっかり踏み込んで、フレームをしならせて跳ぶ。オットピやホッピングの一歩一歩で、ライダーの身体をくぐり抜けてバイクが進む。大きな飛び降りの着地で、衝撃を吸収してライダーへの負担を減らす。特に飛び降りの時にこのフレームの柔らかさが際立ちます。

耐久性
　 これだけ柔らかくて、耐久性も抜群！とはいかないですね。 ハードに乗るライダーさんだと１年は持たないだろうという印象です。アンダーガードをゲシゲシと当てるのが前提なら、思い切ってガードリングのモデルを選ぶのも良いと思います。リア周りの耐久性がずいぶん違ってきますよ。

ポジション
　写真のセッティングがお手本のポジションだと思います。BB位置が高いので、これ以上ハンドルを高くすると前輪がパカパカと持ち上がりすぎて手に負えないでしょう。「ダニパラ専門！」というライダーさんならもう少しハンドル位置を低くしても良いかもしれませんが、このままで十分身体を動かす跳び方が出来るので、変にハンドル位置を下げなくても良いと思います。
重いフレームではないし、かなり柔らかいフレームなので、キッズ＆ジュニア用としてもオススメ出来ますね。短めのステムを使うことで、少々ハンドル位置を高くしてやればウィリーが楽しいバイクに、低めにしてやればダニエルが安定するバイクに仕上がると思います。

オススメ
　上級者さんでも「最近柔らかいフレーム無くて困ってたんだよねぇ」というライダーさんには耐久性を気にしなければ気持ちよく乗って頂けると思います。あんまりヘビー級の方にはオススメできませんけどね。 前輪が持ち上げやすい＆ダニエルも安定感○なので初心者さんにもオススメ。もっともっと上手くなりたい！と練習中の中級車さんにはステアケースで前輪が上がりすぎるのと、耐久性がネックになると思いますが、しっかりペダルを踏んでフレームをしならせて･･･という乗り方を覚えるには良いと思います。