組み上げの段階でクランクがフレームに当たる問題が発生。強度の問題が起こらない範囲でフレームをコリコリと削って組みあがったけど、 何だかなぁ･･･テンションが上がらんなぁ････と思いながらもインプレ開始。いざ乗ってみると思った以上に乗れるバイクでした。

魅力的なやわらかさ
　最近ではどこのメーカーも「とにかくカタいフレームを！」という方向を向いてます。「ライダーの力を逃がさずに跳ぶ力・前に進む力として伝える」という事ですね。「ヨーロッパ系のライダーの中にはフレームのしなりを使って跳ぼう」という考え方はありません。
まぁ、確かにバネが効いた筋肉があれば、体を目いっぱい動かす事と、「自分の力がバイクによって損なわれない事」を考えれば良いと思うのですが、バネの効かない日本人なら、テクニックを使ってフレームのしなり＆ハネを利用して跳ぶというスタイルの方が向いてると思ってます。硬く硬くなっていく最近の流行の中で、久しぶりに登場の柔らかいフレームがこのネオンのボウ。ちょっとした段差を飛び降りただけでも、衝撃の吸収具合にビックリします。

「ただ柔らかいだけ」でもなくて、ハンドルを引いたりペダルを踏んだりという入力に対して、しっかりとしなってゆっくりとハネてくれるという印象。バンバン飛べるライダーさんは、しなりが遅くてモノ足りないと感じるでしょうし、最近のヨーロッパスタイルの様に「タイヤの反発命！」というライダーさんにとっては「力が逃げるからフニャフニャすんな！」と感じるでしょう。
でも、「しなりを使って跳ぶっていう乗り方を覚えたい」という中級者さんにとっては良い練習相手になってくれますね。 もちろん、ヒザやコシが痛くて硬いフレームはツラい（；＿；） というライダーさんにもオススメです。

セッティング

　ジオメトリー自体は、ホイールベースは最近の流行からいくとちょっと短め。BBも上がってて今時のトラ車という印象です。
このテストバイクはサイズで言えばロングなのですが、どちらかと言うまでもなく短く感じたので130mmのステムを選びました。『身長170cm〜のライダーさんが身体をしっかり動かして乗る』という設定。「今よりもっと高いステアケースに上りたい・もっと大きく跳びたい」というライダーさん向けです。小柄なライダーさんならハンドルを近く・少し高くしてやれば快適なポジションになると思います。もちろん、長身の方でも「楽に振り回せるポジション♪」を求めるなら、近く＆高くが良いですね。『80-90mmで角度浅めのステム+ライズの高いハンドル』なんて乗りやすそうですね。