もうひとつの次世代バイク
最初に乗った時の妙な違和感。。。その違和感の正体は『進もうとする力』でした。
いつも通りにペダルをこいだら、「一枚歯数が少ない11Tのギアがついているんじゃなかろうか?」と感じる位に、勢いよくバイクが前に進みます。
よく出来たクロモリ製のロードバイクの様に「しなり」で前に進む感覚とも違う、ゴチゴチに硬いストリートバイクの様に「ペダルをこいだ分しか進まない」という感覚とも違う、初期のキャノンでーるのMTBの様に、よく造り込まれたアルミ製のフレームが持つ、『バイクが前に進もうという意思を持っている様な感覚』これがこのOZONYSの特性だと思います。
単純に軽さを求めるよりも、ペダリングの力を確実に前に進む・上に跳ぶ力として伝えられる事。確かに、OZONYS創始者のアーノルド・ブルノーがKOXXの開発に携わってた頃は、KOXXのフレームも「重量よりはとにかく硬く」という方向でフレームを作っていました。
ブルノーの引退後、世代交代と共に「フレームはとにかく軽いのが良い」という考え方が一般的になりましたが、カムバックしたブルノーが求めたのはやっぱり硬さ、正確には『ペダリングの力をロスしないという性能』なのでしょう。確かに、「上に進むのは身体で飛ぶ、前に進むのはペダルをこぐ力」というヨーロッパのライダー達の乗り方を考えるなら、今までに乗ったどのバイクよりも適していると感じます。
どれだけ硬いフレームでも、やっぱりペダルをこいだ時にフレームがしなって力が逃げている感覚があるのですが、このフレームに限っては全く力をロスしていないと感じます。
じゃあゴチゴチに硬いか?というとそうでもなくて、高い段差から飛び降りてみると意外とフワっと着地出来る。。。最近乗ったバイクの中では、例えばECHO Liteの方が着地の時には硬かったと感じるくらいです。
究極に軽い&BB位置の高い次世代フレームが台頭する中で、この OZONYS、もうひとつのスタイルの次世代フレームだと感じます。
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