まぁ、これだけB.B.位置が高くてペッタンコに作ったフレームだと、B.B.位置が低めのフレームほどには「しなり⇒跳ね」の効果は得られないんですが、右足前のライダーさんにとっては「うぉ、何だこりゃ？」とこれまでに無い感覚を楽しんでもらえるのは事実だと思います。左足前のライダーさんにしても「ペダリングで力が逃げない分、自分の足で踏み切る時に力が逃げなくて良い」という効果も得られるのかも知れないので、しっかりと身体で飛ぶ技術を磨いたり、テクニックについてじっくりと勉強する題材としては非常にオモシろい一台だと思います。
横方向には信じられないくらいに硬いのですが、逆に縦方向にはそれほどでも無いので「ゴチゴチに硬くて、動かした分しか動かなくてシンドい…」という事はありません。細かい動きを求められるシチュエーションでは特に違和感なく乗れました。

ポジション
　体があんまり動かないので個人的にはハンドル位置が遠いのは好きではないのですが、やっぱりこのくらいB.B.位置が高いフレームだと、帳尻を合わせる為にハンドル位置はどうしても遠目…という事で150mmx30°のステムをつけてます。ハンドルバーもあまり短いのは乗りなれないけど、思い切って短めにしてやると良い結果が得られました。これだけB.B.高めのフレームだと、この位のステムでハンドルを短めにしてやってちょうど良いなと改めて勉強させてもらいました。小柄なライダーさんが乗る場合も、ハンドル位置はやや遠目＆高めのセッティングが良いと思います。
とりあえずブレーキブースター無して乗ってましたが、思いの他フレームが開いているのでブレーキブースターの使用を強くオススメします。

B.B.が高い事で取り回しは軽いし、ダニエル状態での安定感も抜群。「とにかくダニエルがしたい！もぅ、ダニエルだけ出来れば良い?」というライダーさんには良いフレームかなと思います。

中〜上級者さんにとっては、B.B.位置が高い事で特殊なテクニックが求められるのは確かだけど、例えばハンガー状態でバイクがおっ立った所からでも体が動くスペースを確保しやすい等、B.B.が高い事のメリットは少なくないです。前述のフレームのしなり特性と合わせて、興味があるライダーさんは是非一度お試しを。