「たっぷりとペダルをこげる事」のメリットは、ウィリージャンプでも効果を発揮します。前輪がパカっ！と浮いてこないので、B.B.低めのフレームと同じぺダリングで乗れます。前輪の浮き加減がマイルドなので、「あぁ、この位ペダルを踏み込みつつ、身体の位置はこの辺から、こういう風に動くのか」という感覚を覚えるのは、上級者向けのフレームでは極めて困難です。もう一回言いますが、初級→中級の段階で伸び悩んでるライダーさん。「どうしてもアップB.B.が良いんだ！」というなら、このAkaliをオススメします。
ホイールベースが異様に長いので、ステアケースも楽だし、前輪をぶつけに行く26inの乗り方もそれなりに雰囲気をまねる事は出来ます。大きく飛んで、前輪から刺して…というテクニックでも、ホイールベースが長い分「届かなかったらどうしよう…」とうい不安要素が低減します。ペダルをたっぷりこげる事で、懐かしの「パラレル」を正しい形で飛べるのも良いですね。 ペダルを踏んでフレームをしならせて…という乗り方も、ハンドルを引っ張って体を前に送って…という乗り方も、パラレルで覚えるのが一番てっとり早いので。

良い事ばっかり書いてますが、このフレームに限ったことじゃありませんよ。.B.が低いフレームなら全部あたりまえに出来てた事です。

少々残念なのは“しなり” 。今どきのフレームに比べると、びっくりするくらい返ってくるのが遅いです。加えて、跳ね具合もそんなに強くないんです。
自分の足でしっかり飛べる様になったら、“しなり”には物足りなさ 感じるでしょうね。とは言っても、勝手にしなってミョンミョン跳ねる柔らかいフレームならともかく、しっかりペダルを踏み込んでフレームをしならせて…という乗り方はしっかりと基本が身に着いてから話になるし、反応が遅いのはつまり、体が速く動かなくてもしなりを使えるって事でもあるので、“しなり”講習用のフレームとしても決して悪くないと思います。

ポジションに関しては、「撮り回しがおかしくならない様に」と、「ダニエルで前輪が落ちて行きにくい様に」と考えたらこのポジションに行きつきました。小柄なライダーさんで、「もう少しハンドルを近く…」という場合も、ハンドル位置高めのセッティングをオススメします。

上級者さんにはある限定の用途でしかススメられないし、B.B.高すぎなので初心者さんにも薦めないけど、初級→中級の段階で壁に当たって久しいライダーさんにはゴリ押ししたいフレームです。