CLEAN TRIALS 2.0 / T13 レバー

2015/02/06

問答無用!
 …っという印象のマスターシリンダー。「とにかくブレーキがカッツリときく事」を考えて作られたのがよくわかります。
制動力とコントロール性を向上させるのに、レバーブレードを長くするのは常套手段ですが、レバーブレードが長くなるとどうしても強く握りこんだ時のブヨブヨ感が出てしまいます。レバーブレードとマスターシリンダー本体が動いてしまうのが原因ですね。
このCLEANのT13も制動力を求めてレバーブレードは長め。さらに、制動力を求めてピストンも13mmと小さめにデザインしているので、ブレーキレバーを握りこんだ感触はブヨブヨして然るべきなのですが…。
(ピストン径と言うよりは、マスターシリンダーの内径ですが、MAGURAやECHOは14mm。RacinglineのNano28が13mmですね。)

このブレーキレバー、強く握りこんだ時のブヨブヨ感がほとんどなくガチっとした感触。2005〜2010モデルのMAGURAのマスターシリンダーを短めの「2フィンガーレバー」で使った時位のガチっと感です。 硬めの素材を使い、負担のかかる所にしっかりと肉を残しているおかげでしょうね。

、ブヨブヨする事…特にマスターシリンダーやレバーブレードの“たわみ”によるブヨブヨ感はつまり、ブレーキレバーを握りこんだ力がロスしているという事。「ブヨブヨ感なんて気にしない♪その分強く握れば良いじゃん」というライダーさんにはあまり魅力は無いかもしれませんが、「コンペにおいて最後のセクションまで、身体の疲労を可能な限り軽くして、コンディションを維持して最高のパフォーマンスを発揮したい!」というシビアさを求めるなら、このブレーキレバーのメリットは小さくないと思います。 もちろん、「とにかく一番強いブレーキが欲しい!」というライダーさんにもオススメです。価格は少々高めだけど、このガッチリ感は唯一無二。一度試してもらう価値は十分にあると思います。
海外のライダーから「クランプ部分が割れた」という話も聞きましたが、単純な締めすぎじゃないかと思います。
確かにクランプ部分の肉が薄いのは確かだけど、正常な状態で固定がされていれば=転倒時にぶつかった時にクルっとマスターシリンダーが動く程度に締め付けてあれば問題は起こらないと思います。