ECHO / 油圧リムブレーキ URBAN

 「良いブレーキ作るかぁ」という単純な発想+ノリと勢いで作られたECHO-リムブレーキ。トライアル屋が作ったトライアル専用ブレーキなので高性能なのは当然です。

レバー比=「ブレーキレバーを握った時に取れだけブレーキ(ブレーキシュー)が動くか?」という数値で、MAGURAに比べて3割ほど勝っています。単純&おおざっぱに考えると、「同じ力でブレーキレバーを握ったらリムをはさみこむ力が3割増し」、または「おなじだけブレーキをきかせようと思ったとき、ブレーキレバーを握る力が3割すくなくてすむ」 という事です。
実際、いつもより軽い力でいつも通りブレーキがきいている感覚があります。思いっきりレバーを握り込むと、「フレームがグニグニと、いつも以上に動いている」のも確認できます。
「柔らかいフレーム+薄っぺらいブレーキブースター」だと、ブレーキブースター付いて無いんじゃないか?と思うくらいにブレーキブースターごとグニグニと動きます。
その位強烈なブレーキ。。。
よくきくのは良いけれど、ブレーキに甘えてしまって握力が低下しないかな?と心配にもなります。

CNC削り出しのマスターシリンダーで、「割れる」というトラブルも考えにくいし、レバーを固定するのはボルトでなくて「イモネジ固定式のピン」なので「しょっちゅうボルトが緩む」というトラブルも無し。
 
、欠点を挙げるなら、「調整がシビア」という事。
レバー比が3割増しという事は、「ブレーキレバーを握った時にブレーキシューが移動する距離が3割少なくなってる」ということでもあります。
何がどうなるか?と言うと、ブレーキシューの移動量が少ない分、MAGURAに比べて、ブレーキシューの初期位置(=ブレーキレバーを握っていない状態でのブレーキシューの位置)が、リムに近くなります。
と言うことは、「MAGURAだと、ちょっとくらいリムが振れてもブレーキシューに当たる事はない」のに対して、ECHOだと「ちょっとリムが振れたらブレーキシューに当る」となってしまいます。リムの振れ取りに少しシビアになる必要があります。