MAGURA MT-5/MT-7
2015/07/21

 ダウンヒル/フリーライド用のブレーキという事でキャリパーは4ポット(=ピストンが4つ)。レバーのピストンの面積とキャリパーのピストンの面積の比=圧力比が高くなる分、当然制動力は高くなります。
制動力は高いけど、HOPEの様なバケモノ級…というわけでもなくで、 「握った分だけ素直にきく」という印象。握ったら握った分だけきく…という感じですね。
レバーを強く握りこんだ時に多少のブヨブヨ感はあるけど、パッドがローターを挟んだ感覚、そこからレバーを握りこむ感覚がわかりやすいので好印象です。
マスターシリンダーは最近のMAGURAの主流である「カーボンテクスチャ」という樹脂ですが、大ぶりに作ってあるおかげでずいぶんしっかりしている印象です。

廉価版の【MT-5】はパッドをキャリパーにポコっと取り付けるだけなので多少のガタつきはあるけど、気にならないライダーさんなら問題なく乗れるレベル。気になるなら上位モデルである【MT-7】用のパッドに変更してやれば、ボルトで固定するタイプなのでガタつきは解消されると思います。


【MT-5】はレバーの初期位置と制動位置を一緒に変更するシンプルな構造ですが【MT-7】はこの2つを別で調整可能。しかも手元のダイアルを手で回す事で調整可能なので。「暑い日にブレーキフルードが膨張してレバーが遠い…」なんて時や、「手が疲れてきたからちょっとレバーのアタリ位置を調整したい」なんて時に簡単に調整が可能です。

樹脂製のマスターシリンダーが登場した当初はオイル漏れのトラブルが頻発したけど、現行のシリーズになってからはずいぶん耐久性も高くなった様子。

トライアルのリアブレーキとしても使うにも十分な代物ですよ。