MAGURA − マグラ
HS-11  ハイドロストップ イレブン
2007モデル

 定番というか王道と言うか・・・。
トライアルの歴史を支えてきた無敵のブレーキ、マグラ。
で、MAGURAと言えば定番はHS-33で、このHS-11なんかは「あぁ、何か安いブレーキあるらしいねぇ・・・」程度の認識しかされていなかったのも事実だと思います。

確かに、マスターシリンダー本体が樹脂(=プラスチックの親戚)で出来ているので、強くレバーを握り込むと、マスター本体がギシギシとたわんでブレーキレバーを握り込んだ力が逃げていたのは事実です。
でもこれは昔の話。

今期のモデルはかなりマスター側が巨大化=強度が上がって、レバーを握り込んむと「カチっ」っとした感触があります。大人の握力で握り込んでもマスター側で力が逃げてる感じは一切無いです。

レバー比はHS-33ほど強くないので、単純にカタログ数値で比較すれば「製動力で劣る」という事になるのですが、このHS-11の方がHS-33よりはるかにレバーが長いので、レバー比の弱点を十分に補ってます。

「レバーのアソビを調整するのにアーレンキーが必要」なのはポケットにアーレンキーを1本入れておけばすむ話(昔は皆そうやってたもんです)。
「レバーの基本位置を近づけるための調整ネジが無い」のは、ちょいと加工してやれば解決出来ます。

「コストを抑えて油圧を使ってみたい!」 という方はもちろんですが。「人差し指1本ではブレーキを握れない、キッズやジュニアのライダー」には、長いレバーは非常に使い勝手が良いと思います。
安いモデルだからって手抜きしない、MAGURAってステキだと思います。