MAGURA HS-33 2011〜

 日本ではまだまだディスクブレーキが人気だけど、軽量とホイールのガッシリ感でヨーロッパではほぼ定番化してきたリムブレーキ。
世界チャンプのじる・クスティリエの意見が反映されてか、 油圧リムブレーキの本家、MAGURAから登場の新型HS-33。

スレーブシリンダー(リム側)には大きな変更はないけど、レバー側はフルモデルチェンジ。ずいぶんゴツく なりました。

ブレーキレバーの固定位置を見直す事で、製動力を大幅にアップ。〜2004モデルから2005〜2010モデルに変更になった時は「あ、ちょっと強くなってるなぁ」という印象だったけど、今回のモデルチェンジでは別物という印象です。

軽く握っただけでもムギュゥっとリムを挟み込んでホイールをロック。だからと言ってOn/Offスイッチという雰囲気でもなく、細かいコントロールも可能です。

アソビの調整用のダイヤルも操作しやすくなったし、グリップを外さなくてもハンドルバーからブレーキレバーを外す事が出来るし、整備性も良好♪です。

でも、「うほっ、スゲぇ!ヽ(゜▽゜*)乂(*゜▽゜)ノ無敵のブレーキ登場!」とはいきません。 何かを得れば何かを失うのが世の理。
このブレーキも 製動力の代償として『レバーのカッチリ感』はどうしても失われてしまいます。
強化してないワイヤーブレーキの様なブニブニとしたレバーのタッチ、そして「どこでブレーキが効いてるか判らない」ブレーキ感覚。ブ厚いブースターを付けたり、アルミ台座のブレーキシューを使えばナンボかは改善するとは思いますが、2005〜モデルの様なカッチリ感は得られないでしょう。
「とにかく効いたらエエねん!」というライダーさんにはオススメですが、タッチにもコダワりたいライダーさんは馴染めないと思います。

個人的には断然2005派です。タッチが悪いのも有るけど、強すぎるブレーキは甘えてしまって握力が落ちそうなので…。