MAGURA HS-33 2005〜
4フィンガーレバー

 ディスクブレーキ全盛の今の時代においても、やっぱり根強い人気のMAGURAのリムブレーキHS-33。2005以降モデルはラジアルピストンに変更、制動=ストッピングパワーが10%ほど向上してます。

そもそもトライアル専用のブレーキとして作られてるわけではないのですが、トライアルライダーからのリクエストがあればちゃんと応えてくれるのが良いところ。
今回登場したのは、従来のレバーから1.5cmくらい長くなった「4フィンガーレバー」。
レバーが長ければ「同じ力で握った時に大きな製動力を生む事」、加えて「コントロールがしやすい事」というメリットが生まれます。

  実際に使ってみると、2フィンガーに比べると実際に「ブレーキの製動力は何割かは向上している」印象。正確には「今までより弱い力でブレーキレバーを握っても、今までと同じだけの製動力を得られる」という感覚です。もちろん、同じ力でブレーキレバーを握った時には、より大きな製動力が生まれます。

コントロール性の違いもよくわかりますね。レバーを握る力を少しずつ強めたり・弱めたりの微妙なコントロールに対して、よりブレーキが繊細に反応してくれます。
レバーのデザインが異なることで、人差し指と中指の指2本でブレーキを握るライダーさんにとっては、従来の物より握りやすいと思います。逆に、指4本で握るチビッコには逆に使いづらいかな?という印象です。

難点を挙げるなら、ブレーキレバーが長くなったおかげで、レバーの初期位置(ブレーキレバ−に触っていない時の自然な位置)が遠いこと。もちろん、レバーの初期位置を調整するイモネジを回して、レバーを近づけてやればそれで解決するのですが、そうすると「ブレーキシューとリムの間隔をせまくする」必要が出てきます。ちょっと説明が難しいですが、簡単に言えば「今までよりブレーキシューとリムのスキマが小さい=今まで気にならなかった程度のリムの横触れでも、リムがブレーキシューが当る事がある=ホイールのメンテナンスに少し気を使おう」という事ですね。
また、デザインは相変わらずカクカクしているので、滑らかな感触を求めるなら、紙ヤスリで角を落としてやると良いでしょう。