MAGURA / HS-33 2014 「新しい物が必ずしも良い物ではない…」その言葉を体現するかの様に、わずか2年でモデルチェンジとなった定番リムブレーキ『HS-33』。もちろん、2011〜2012モデルにも良い点はありました。
レバー比を上げる事で制動力を向上、同じ力でレバーを握りこめば、より強い力でブレーキがかかるし、今までと同じ制動力を得るには弱い力で済む。ただ、レバー比を上げ過ぎた事で「どれだけブレーキを握ったら、どれだけの制動力がかかるか?」を体感出来ないライダーさんはブレーキレバーを握りこんでしまい、疲れやすかったり、レバーを握りこみ過ぎるクセがいつまでも抜けなかったり…という難点もありました。
MTシリーズのディスクブレーキと同形状で、ピストンの径を大きくしたデザインの新型レバー。レバー比が下がった事で、2005〜2010モデルの様なブレーキレバーを握りこんだ時の「カチっ」とした感覚は戻ってきました。
マスターシリンダーボディが最近のMAGURAの主流の特殊プラスチック製となっていますが、ラジアルポンプ式(ピストンがハンドルバーに対して垂直に動くタイプ)となったことで、レバーを強く握りこんだ時にマスターシリンダーがたわんで力が逃げているという感触は無くなりました。 |