RIDEA / CLV

2013/05/30

 「トライアルには油圧ブレーキ」っていうのが、今も昔も定番ではあるけれど、ワイヤー引きのブレーキの「トラブル知らず」っていうのも大きな魅力には違いないはず。
100%の制動力は油圧もメカも大きな差はないし、 Alligator等の強化アウターなどのおかげでタッチやレスポンスもずいぶん良くなってる。
でも、Vブレーキのアームにしろブレーキレバーにしろ、「トライアル用」っていう製品は無くて、仕方なくMTB用の一般的なパーツを使用しているという状況でした。
「もっとこういう風なら良いのにな…」という理想は色々あって、「じゃあ、もう自前で作るしか無いか」と思いながら、なかなか行動に移せないでいた所に、この製品が現れました。

テストで取り付けて、軽くレバーを握っただけで、すっかり心奪われましたね。

ポスト(=フレームへの固定部分)にベアリングが仕込まれているおかげで、ブレーキレバーの引きは驚くほどスムーズ。長い…とは言っても、通常のVブレーキのアームと比べて10mmも変わらないけど、やはり長いだけの事はあって制動力は格段に高く、アーム自体の硬さのおかげでブレーキレバーを握りこんだ時の感触もガッチリしてます。
ブレーキレバーを強く握りこんだ時の『ブヨブヨ感』が無いわけではないけど、油圧ブレーキだってブヨブヨ感はあるし、物によっては恐ろしくブヨブヨ…。そういうブレーキに比べると、このVブレーキの方が余程タッチがしっかりしてるなと感じます。 (アウターケーブルを強化してるのが前提ですよ。)
ペイントのリムでのテストなので、どうしてもブレーキシューが張り付く感触があるけど、それでも長め&硬めのアームのおかげで、ブレーキレバーを強く握りこんでからのリリースも感覚もわかりやすいですね。

「油圧ブレーキ、無くても良いや」と本気で思える製品、現時点では理想のVブレーキだと思います。