Tensile / Tocco レバー
2014/04/24

 ONZAのパーツブランド「Tensile(テンシル)」から登場の油圧ブレーキレバー。
基本的にはMAGURA 2005〜2010モデルのHS-33のデザインですが、グリップを外すことなくレバーの脱着が可能なオープンクランプタイプとなっているなど、使い勝手を向上させたデザインと言えます。

2005〜2010モデルのMAGURAが主流だった頃、ヨーロッパのライダー達は「レバーブレードの基本位置がハンドルに近すぎる」という事で、ボディやレバーブレードを加工してレバーブレードをハンドルから遠ざけるセッティングにして使っていました。
何が良いのか個人的にはよくわからないのですが、そういったライダー達の声を反映してこのToccoレバーは、レバーブレードの基本位置がMAGURAに比べて遠目。ヨーロッパ系のライダーのセッティング完全にコピーするならそのまま使ってもらえば良いし、レバーブレードが遠すぎるならイモネジを締めこんで、レバーブレードの基本位置をハンドルに近づけやると良いでしょう。

レバーブレード自体の形状も独特で、MAGURAに比べて曲がりがキツいのが特徴。
これは、「レバーブレードをしっかりと握り込んだ時、グリップとレバーブレードの隙間が極小になった時に初めてレバーブレードとハンドルバーが平行になる様に」と配慮されたデザインです。下の写真、左がToccoで右は2011〜のMAGURA。
MAGURAやRacingLine等は、レバーブレードをしっかりと握り込むと、レバーとハンドルバーがかなり斜めになってしまいます。

慣れてしまって気にならない人が多いけど、ブレーキレバーが斜めになるのはやっぱりちょっと動きが変だし、指2本でレバーを握る時もやっぱり変…。

レバーブレードを握り込んだ時、ハンドルから距離がある方が良い!」というライダーさんにはあまり恩恵はないかも知れませんが、「ハンドルバー近くまでレバーブレードが来るのが良い・ブレーキレバーに指を2本かける」というライダーさん…、特に多くの子供達にとっては非常に使いやすいレバーだと思います。 (レバーブレードがやや太目なので子供達が使うなら少し削って丸くしてやる等の配慮は必要かと思います。)

他メーカーで言う所の「3フィンガー」に相当する、長すぎないレバーブレードも好感触。レバーブレードの先端の『返し』が短いのも、「ブレーキレバーを深く握りこんだ時にとなりの指をひっかく」というトラブルを回避できます。
良いブレーキレバーだと思いますよ、これ。オススメです。