確かに、ホイールベースは長い方が戦闘力は高くなると思います。でも、日本人にとって体格が大きく異なるヨーロッパ人と同じポジションで乗るというのは少々無理があります。

ということで･･･。
『初心者さんや小柄なライダーさんが今時の26inに乗るためのポジション作り』を考えると、ちょいと短めでちょいと高めのポジションが良かろうということになります。

夜な夜な考えた末に決めたサイズではありますが、思った以上に使い勝手の良いステムに仕上がったと思います。
前輪を持ち上げる動作は軽く、ハンドルが近い＆高いおかげで乗った時の前傾姿勢も解消♪

デメリットを挙げるなら･･･
『ダニエル状態の違和感』。 最近の『リア周りが短いアップBBのフレーム』に使うと、低め＆遠めのポジションに比べて、「ダニエル状態で前輪が降りようとして前に引っ張られる感覚」があります。もちろん、その分身体を後ろに引いてほんの少し腰を落とせば安定しますよ。 「ダニエル状態での安定感は変わらないけれど、ダニエル状態を維持するのに少し力が必要」という感覚ですね。
力を入れずに安定する方が良い？確かに究極のライディングの中では負担は少ない方が良いとは思いますが、特に初心者さんにはダニエルを続けたり回転したり･･･というテクニックのための筋トレと考えれば、少々負荷が強い方が必要な筋力も身に着きやすいし、応用の効く本物のテクニックとして身につきやすいと思います。

このステムが、『今時の26inを初心者さん向けにセッティングするには？』のひとつの回答と言えると思ってます。
ちなみに、強度＆耐久性に関しては「強い!!」とは言い切れない仕上がりです。限界まで飛んで跳ねて・ハデに転んで･･･ということを繰り替えずハードコアなライダーさんにはオススメ出来ないというのが正直なところです。