Vee Rubber /WAW edition リア
2014/11/07

 触ってみた感触では、ケニー・ベレイ達が使ってるコンチネンタルのタイヤみたいな感じ=グリップが頼りない感じかな?思ったけど、使ってみるとグリップは悪くは無いです。
KENDA/Try-allの様な「ここ、危ないからあんまりタイヤ置きたくないな…という所でもとりあえず何とかなる」という抜群のネバりは無いけど、タイヤを傾けたり、危なっかしい所で無理に荷重したりしなければ特に問題無く、使えるタイヤです。
ネバってしっかりグリップしてくれるタイヤはそれはそれで良いけど、甘えっぱなしじゃ「こういう所にタイヤを置いて、こういうことしたら滑る」という感覚がいつまでも育たないので、この位の“普通にグリップの良い=変にグリップしすぎない”タイヤで乗るのは感覚のトレーニングには良いと思います。

空気圧低めで乗れば、このタイヤももう少しネバってくれるとは思いますが、 サイドウォールが薄いので空気圧はどうしても高めで乗る必要があります。

空気圧高め=反発もドカン!と来るかな?と予想していましたが、反発は思いの他マイルドな感覚。空気圧を思いっきり高くしても、やや高めにしても、「ボヨ〜ン」という感じで速すぎない反発を返してくれます。空気圧が高ければそれだけ立ち上がりというか、反発を返してくるタイミングは早くなるけど、ハネの強さや速さはマイルド。タイヤの反発(=ハネ)の感覚を掴んで、それをどうやって跳ぶ事に使うか?というトレーニングをするには良いタイヤかなと思います。

空気圧をかなり高めに設定しておいても、岩や障害物の角に正しくセットしてやればブニっと簡単にタイヤがつぶれてくれる…。つまり「傾斜した場所や小さなデコボコでタイヤがヨレずに安定して乗れて、かつタイヤの反発を使いたいシチュエーションではしっかりタイヤがつぶれる」のはライディングの安定感につながると思います。

ただ、安定感の話をするなら「低圧〜中圧の空気圧で少々タイヤがヨレながらも、タイヤで凸凹を包み込む感じでグリップして安定感を得る」というタイヤもあります。KENDA/Try-allなんかがそうですね。
これはもう、完全に好みの話なので、「どちらが良い!」とは一概には言えません。使い比べて「こっちが良い」と気に入ったスタイルで乗ってもらうのが一番です。
吟味した結果「空気圧は高めが良い」と判断できたなら、このタイヤはかなりオススメの1本です。