フレームについて

Q:トライアル車の購入を検討しています。家から練習できる場所まで少し距離があるのですが、移動を考えるとやはりホイールサイズが大きい方が良いのでしょうか?
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A:「ホイールサイズが大きければ移動が楽」というのは、同じギア比であれば正解です。しかし、トライアル車はホイールサイズによって定番のギア比が異なり、20inより24in、24inより26inの方がギア比が低くなっています。 なので、『ペダルをこいで(クランクを)1回転させた時に進む距離』は20/24/26inとも大差ありません。
ホイールサイズが大きければ、走行が安定して移動が快適なのは確かです。また、他でも書いていますが、最初の1台という事であれば出来るだけホイールは大きい方が練習に適していると考えます。

Q:初心者向けのバイクに乗り始めて1年、それなりに乗れる様になってきたので新しいバイクの購入を考えています。今使っているバイクより少し上の価格帯で軽いのが良いのかなと思いますが、どんな物がオススメですか?
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A:フレームやバイクの数が多すぎで迷ってしまいますね。まず知っておいて欲しいのは「価格の差が性能の差」ではないということです。例えば今使っているフレームから少し価格の高いフレームに変更しても、ジオメトリー(各部の寸法)がほとんど同じであれば、乗り換えてもあまり違いがないのでつまらないと思います。
『これからこんなテクニックを身に着けたい』という方向性が決まっていれば、それに適したジオメトリーやパーツ構成の物を選ぶことが出来ます。
例えば「ダニエルを安定させて、もっと大きく跳びたい」というなら、BB位置の上がったフレームが良いかな?という事になります。それに合わせて、前輪が浮き過ぎないようにフロントホイールを重量のある物にして、ハンドル位置もやや低めに…とセッティングの方向も決まってくるでしょう。
ちょっと話がそれますが「とにかく軽い物が良い」というのは必ずしも当てはまりません。初心者〜中級者さんであれば、フロント周りが軽いと段差に上りにくくなるし、どれだけ重量が軽くてもハンドル位置が適正でなければ取り回しは重くなってしまいます。軽さの前に『重量バランスとポジション』です。

また、初心者さん向けの車輌は、基本的にハンドル位置が高めの物が多いです。『前傾しすぎない自然な乗車姿勢』で良いのですが、フレームに対して適正なハンドル位置ではない場合が大半です。練習するテクニックにあわせた適正なハンドル位置に変更する事で、別物の様に乗りやすくなるという事もあります。重量バランスについても同じことで、例えばホイール周りのパーツの変更で取り回しに大きな変化が出ることもあります。
乗り換えの前に、今の愛機のチューニングを考えるのも良いと思いますよ。

Q:今普通のマウンテンバイクでトライアルの練習をしています。フレームをトライアル用の物に交換しようと思うのですが、パーツは全て移植して問題無く使えますか?
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A:基本的にパーツが完全に合わないという事は少ないのですが、以下の点に注意が必要です。
 ・古い(〜90年代前半)マウンテンバイクならヘッドパーツ&フォークのコラムのサイズが違い、流用できない場合があります、
   (フォークコラムの長さが足りないという問題も起こる場合があります。)
 ・トライアル用フレームの中にはマウンテンバイク用のクランクのギア&ガードリングがチェーンステーに接触して使えない物があります(詳しくはコチラ▲)。
 ・Vブレーキを流用する場合・・・トライアル用フレームの多くはVブレーキに対応していないため、Vブレーキ用のコンバーター(アダプター)が必要になります。
 ・購入を考えているフレームが『シングルスピード専用』の場合、ギアもしくはギア+ハブの交換が必要になる場合があります。フレームによって、パーツの流用が出来る・出来ないがあります。

Q:20インチにも26インチにも、ショートとロングと フレームのサイズがある様ですが、ショートはコンペ(競技用)ロングは練習用(特に公園での練習等に最適)と 教えて頂きました。初心者ですが、最初はロングを選択した方が良いでしょうか?
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A:確かに、コンペでは自然地形の中で細かな動きをくり返す事が多く、こういう時にはショートの方が重宝します。きれいな助走からステアケースに登るというシチュエーションも少ないので、ロングのメリットが活きにくいというのも確かですね。
コンペに限らず、細かな動きを重視するならショート。段差に上るという動きを重視するならロング。という選び方をして頂ければと思います。