トライアルとは自転車アソビのひとつのスタイル。


  自転車に乗って、 「定められたコースの中で、足着きや転倒を減点とし、いくつかのコースを廻った減点数で勝敗を決するスポーツ」… というのがトライアルを説明する時の定番です。確かに、これはトライアルというスポーツの「競技における一番の基本となるルール」 なのですが、これがトライアルの全てではありません。

 実際に見たわけではないのですが、トライアルの始まりは、「モーターサイクルや自転車を乗りまわして楽しむ」ことにあったと考えます。「この岩上れるかな?」「おい、あの斜面はジャンプするのに具合が良さそうだぞ」、そんなカンジでバイクを乗り回す事を楽しんでいた先人達は、仲間が増えて、新しいワザ・技術が生まれていく中で、トライアルを楽しむスパイスとしてルールを作ったのでしょう。

 「バイクをコントロールする楽しさ」「目の前の障害物を攻略できた時の達成感」これらがトライアルの原点であり、一番大切な部分ではないかと思うのです。 子供の頃に自転車で野山や河原を駆けまわった事、無いですか?ウイリーってどうやるんだろう?と前輪をピョコピョコと持ち上げてみた経験はありませんか?道路の段差をおそるおそる下りてみた事はありませんか?そういった「単純な自転車アソビ」こそがトライアルの第一歩であり、つまりそれがトライアルだと思うのです。

 勝ち・負けにコダワル!のも確かに楽しみのひとつでしょう。
自分という主人公のドラマ…、勝利に笑い、敗北に泣き、夢に見る所へ上ろうと努力する。ひとつのトライアルを楽しむスタイルとして尊重しますが、これはトライアルというスポーツの一部分でしか無いのです。

「自転車に乗って楽しむこと」「この岩登れるかな・あんなワザ出来るかな?と挑戦すること」
それがトライアルたと思うのです。

細かいルールにガチガチに制限されるのではなく、もっと気軽にもっと身近に…。
ライフスタイルとしてのトライアルを提案し、知ってもらい、楽しんでもらう。これが我々GOLDRUSHのテーマです。