2008/11/15

 スポークはしっかりと張ってあるのが基本。これはどんな自転車にも共通して言えることだと思います。
スポークが緩いとペダルをこいだ力がしっかりとタイヤまで伝わらないのはもちろん、トライアル独特の『バランスが崩れる』『グッっとタメを作った時にホイールが変形して力が逃げる』など、困った症状が出てしまいます。
しっかりと張ってあるのが大前提ですが、張り過ぎも問題があります。

 スポークの張り過ぎで問題になるのはハブの強度。
大きな飛び降りや、予想外の転倒でバイクに横向きの大きな力がかかった時、ハブのフランジが割れることがあります。

また、柔らかい素材のリムに起こりやすいのですが、リムの内面がスポークに引っ張られて、ニップル穴を中心にリムが富士山の様にニョッと盛り上がるトラブルもあります。(どんなリムでも、少なからず変形は起こります。)

しっかりと張るのは前提でも、ガチガチに張りすぎるのは問題・・・という事です。適度にパツパツに張ってある状態が理想的ですね。
けど、衝撃の吸収を求めるなら、柔らかめにスポークを張るのもひとつの方法だと思います。足腰が痛いけど、トライアルはやめられない!という重度の中毒の方には良いのではないかと思います。


スポークの張りが緩いとニップルが 緩みやすいのは当然ですが、ガッチリと強めに張ってあってもハードなライディングを続ければ、結局ニップルは簡単に緩んでしまうので、緩み防止にはスポークプレップ(GDRではロックタイトを使ってます)などの緩み止め剤が効果的です。
 スポークの張り加減