グリップの話はひとまず置いといて、タイヤの感触?というか質感というか?そういうお話です。

 同じトライアルでも、乗り方やスタイルにによって求めるタイヤはかなり違ってきます。
アメリカやイギリスのライダーは「とにかくパンクしないタイヤ」を好みます。ストリート好きのライダーが多く、ハードな乗り方が原因で起こるパンクや、パーツが壊れるのを防いでくれるからです。
逆に日本やヨーロッパのトップライダー達は、タフである事より「ハネ」つまり反発力 の方を重視します。高く・遠く飛ぶにはタイヤの反発は絶対に必要!と実用性重視。ただし、やっぱりここにも好みの差が有って、例えばスペインのライダーはペラペラのタイヤでガンガンに空気を入れて乗る事を好み、フランスのライダーはコシの有るタイヤで空気圧低めで乗るのを好みます。

上手くなってきたら、タイヤのハネを使える様になってきたら、お好みでタイヤを選んでもらえば良いです。
何が良いのかわからない?という初心者さんには、とりあえずコシの有るタイヤをオススメします。とにかく軽く・・・というのも悪くはないのですが、軽くて良いのはフルブレーキ状態でホッピングする時くらいで、ステアケースにしろ斜面を漕ぎあがるにしろタイヤが重い方が楽チンです。
コシのあるタイヤで空気少な目で乗る・・・、タイヤと地面の接する面積も増えてより安定しますし、タイヤのポエンポエンした感触もわかりやすい=タイヤの跳ねさせ方もわかりやすい。
また、コシの有るタイヤで空気少なめで乗るとショックの吸収もよく、体への負担を減らしてくれます。
快適に乗って上手くなるなら、後輪にはコシのあるタイヤを。。。ということで。前輪はお好みで良いと思います(やっぱり重い方が良いけど)。

「コシが有るって何じゃい?うどん?ソバ?」コシについては別項目にて。

 ストリートやパークでのライディングを考えるなら、タフなタイヤが欲しい所です。パンクしにくいだけでなく、リムやハブを守ってくれるしフレームやフォークへの負担も軽くなります。
トライアルでは、斜面でのグリップのために、タイヤのショルダー部分のパターンが立っている(尖っている)物が好まれますが、ストリートなどでは全体に丸まったタイヤの方が転がりの抵抗も少なく=減速しにくいので快適に乗れます。
ただし、あんまりにも丸いタイヤはオススメ出来ません。丸い、と言うか設置面積の少ないタイヤは左右にバランスがくずれやすく安定感に欠けます。特にマニュアルする時にはよく違いがわかります。左右に振れるわ振れるわ・・・、おさまりがつきません。上手くなれば左右のバランスのくずれを修正するのもそんなに難しいことではないのですが、上級者であってもやっぱり接地面の多いタイヤの方がラクだと感じるはずです。
ストリート、それもマニュアル限定の話ですが、気持ち良くキメたいなら接地面の広いタイヤをどうぞ。タイヤのセンター部分が平べったくなっているタイヤですね。マニュアルでとにかくまっすぐ進みたい!なら絶対にオススメです。

 

   タイヤに求めること