タイヤがハネる?そうです、トライアルにおいてタイヤの跳ねを使うことは、より高く、遠く跳ぶために必要な技術です。
空気の入ったタイヤを縮ませる事で、バネの様にポエ〜ンと反発力が返ってきます。 低い空気圧なら、縮ませるのも簡単ですが返ってくる力も弱い、逆に高い空気圧ならちょっとでも縮める事が出来れば大きな力が返ってきます。

同じ空気圧でも、ガッシリしたつくりのタイヤ=コシの有るタイヤと、薄っぺらいタイヤとでは反発力は異なります。コシのあるタイヤはそれ自体がスプリングの様にハネるので、空気圧は少なめ。
薄っぺらいタイヤだと、タイヤ自体はハネないので空気圧高めと。
タイヤによって、テクニックによって、身体の個人差によって、一番良く跳ねる空気圧は異なります。これはもう自分でピンからキリまで試すほか無いですね。

パラレルやダニエルで、タイヤのハネ自在に使える様になれば立派な上級者です。じゃあ、初・中級者にはタイヤのハネは全く関係ないかというとそうでもなく、ホッピングやオットピなどの小さな動きでタイヤのハネを使えたら、それだけでもまた違う世界が見えてきます。何よりひとつひとつの動作が軽くなります。
時には中級者さんには特に意識してほしいです。時には空気圧を思いっきり下げて、時には空気圧を思いっきり上げて、違いを試しながら「タイヤのポエンポエン感」を感じるための練習をしてほしいと思います。

 

 

   タイヤの跳ね